【イベントレポート】SDGs と良き社会良き未来をつくるESG投資

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2019年2月12日、赤坂にて日経ESG経営フォーラム主催の「ESG経営の先端を走る2019年、理念から実践へ」シンポジウムが開催されました。

 

G20におけるSDGsとESG投資

外務省 地球規模課題審議官 鈴木秀生氏より、今年6月に大阪で開催されるG20にてSDGsを中心とした開発・地球規模課題が取り上げられると紹介がありました。その中でも海洋プラスチックごみ問題に関わる、プラスチック資源循環戦略の基本原則である「3R + Renewable (持続可能な資源)」について触れられました。現行の3R(リデュース、リユース、リサイクル)をより一層厳しい枠組にするとともに、新たな取り組みとしてリニューアブル(プラスチックの再生利用の倍増とバイオマスプラスチックの最大利用)を加えた「3R+Reweable」を日本がG20にて推進し、他の国とのパートナーシップ構築を目指すそうです。そしてこれをESG投資の柱として打ち立て、問題解決に取組む企業へESG投資がどんどん入り込んでいくようにしたいと意気込みを語られました。

 

実践されているサステナブル投資(ESG投資)

続いて、荒井勝氏(NPO法人 日本サステナブル投資フォーラム会長)の「231兆円に達した日本のサステナブル投資 理念から実践へ」と題した講演へ。日本のサステナブル投資残高(ESG投資)は2018年に231兆円へ達し、2017年の136兆円より69.8%の伸び率だったとのこと。2016年は56兆円だったので、2年間で実に4倍以上も伸びているそうです。これはやはり2015年にGPIFがPRIに署名したことに起因しており、世界最大の機関投資家が持続的な利益追求にはESG投資が不可欠であると判断したことが日本のESG投資の急速な成長を促したと説明されました。

また、ESG投資家が非常に高い関心を持つ点として「自己の投資資金がどのように使われるか」、「良き企業が、良き市場、良き社会、良き未来をつくる」ということをあげ、サステナブル投資は既に理念ではなく実践されていると特に強調されました。

荒井勝氏(出典:日経BP)

日本を代表する大手企業のESG経営

日経ESG編集長 田中太郎氏がモデレーターになり、柳田康一氏(花王株式会社 ESG部門 副統括)と鈴木敦子氏(アサヒグループホールディングス株式会社 理事 CSR部門 ゼネラルマネジャー)のパネリスト2名でパネルディスカッションが開かれました。

(出典:日経BP)

最近、脱プラスチックが叫ばれていることについて意見を求められると、リサイクルなどできることをしたうえで、プラスチックの有能性と利便性を考慮して中身の特性によって容器を判断するべきだとおふたりはお話しされました。同時に、2040年、2050年には現代では想像もできない素材が開発されているかもしれないと鈴木氏は期待を膨らませました。次の質問では、サステナブルな取組をどのようにトップの経営者に進言するのか問いかけられると、経営陣と若い世代の間に立つ社員へ伝え方に注力していると答えたのが柳田氏。そもそも、花王株式会社ではESG経営は社長に端を発し、敏感な若い世代は既に非常に意識が高いそうです。鈴木氏は、「早い時期にESGが中期経営計画に含まれたが、今後は財務的、非財務的にその結果を出していかなければいけない」とESG経営の先駆的存在であることとその目標を示してシンポジウムを締めくくりました。

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